FAQ
三井記念病院初期臨床研修FAQ
はじめに
三井記念病院の初期研修について、不明なこと、不安なこと、確認したいことなど、当院として医学生の皆さんから比較的多くいただく質問事項をまとめ、FAQという形で掲載いたします。
今後の皆さんに、当院を自分の研修病院として選んでいただくための指標となれば幸いです。
1.初期研修医も主治医になるのですか?
新臨床研修制度下での2年間の研修期間中は主治医にはなれません。当院内科、外科では5~6名のチームが一体となって患者さんを診療する体制をとっています。チームは5~8年目の上級医をリーダーとして、各年次の上級医により構成されています。
内科の場合,1年目の研修医を直接指導するのはチームリーダー(いわゆるオーベン)で、このチームリーダーが主治医となり、研修医は主担当医として入院患者の診療にあたります。このような2重構造をとっているので,チーム医療にありがちな見学するだけの研修に終わらず、自ら主体的に鑑別診断を考え、検査・治療計画を立てる姿勢が自然と身につきます。
2.どのくらいの手技を経験させてもらえるのでしょうか?
新臨床研修制度下では、研修医が単独でやってよいこと・いけないことの基準が細く設定されています(国立大学医学部附属病院長会議常置委員会2004の資料に基づく)。ただし、上級医・指導医の監督下ではかなりのことができます。当院では末梢静脈のライン確保に始まって、動脈穿刺、中心静脈カテーテル挿入、胸腔穿刺、腹腔穿刺、腰椎穿刺、骨髄穿刺、胃管挿入などの侵襲的な手技は一定の見学・介助の実地経験を経て、上級医の監視下で積極的に実技を経験してもらっています。ですから、2年間の研修期間中にこれらの手技を単独で行えるだけの経験が身につきます。
3.救急医療をどのくらい経験できるのでしょうか?
2年間の研修期間中に、内科系、外科系ともに1年目は2ヶ月、2年目は1ヶ月、救急部門のローテーションがあります。この間は病棟業務から離れて救急センター医師の指導のもと救急外来で救急搬送患者の対応にあたります。
内科系は2年目からは病棟当直に入り、救急搬送患者の入院に際し、初期治療を担当します。日勤帯の救急入院患者は1日4~10名程度ですので、予定入院患者だけでなく十分な数の救急入院患者を受け持つことができます。
当院の年間の救急車受入数は約3,000件です。また近隣の病院からの重症患者も積極的に受け入れていますので、3年目以降に1人で救急当直をしても困らないだけの技術を2年間で身につけることができます。
4.実働時間はどのくらいでしょうか?
救急研修期間以外は、平日は午前8時~午後7時まで、土曜は午前8時~午後3時までは院内で常にコールに出られることが求められます。重症患者の治療などで遅くなった場合でも午後9時以降は帰宅し、朝8時までは当直医に任せてよいということになっています。実際にはカルテの記載などで自発的に午後11時過ぎまで院内に残っていることも少なくありません。また、患者の容態が急変したときなど、夜間にコールを受けることもあります。
5.休暇はどのくらいとれるのでしょうか?
夏休みが土日を含め7日間あります。年末年始は12月30日から1月3日までが休日となりますが、2年目になると病棟当直にあたるため休日が分断されます。この他、特別有給休暇(慶弔・災害休暇)を取得することができます。なお、学会参加は出張扱いになります。
6.初期研修終了後の進路は?
当院では、希望により卒後5~6年目までの後期研修が可能です。ただし初期研修から後期研修へ進む際には、面接試験を受けていただきます。内科の例では、後期研修の最初の1年間(3年目)は初期研修で不足している内科全般の研修に力を入れます。2年目以降は内科の各専門領域の入院診療、検査、治療等の修練を積み、総合性と専門性を兼ね備えた内科医を育てることをめざします。
7年目以降は、臨床系の大学院への進学、専門に特化した他病院(がん専門病院など)への就職などの進路を選びます。海外にフェローとして留学したり、当院に残りスペシャルレジデントとして専門医取得をめざすことも可能です。
7.学会発表の機会はあるのでしょうか。
研修期間中に学会発表に値する症例を受け持った場合は、積極的に症例報告してもらっています。そのため、普段から週1回のケースカンファレンスでは学会発表に準じた形でのプレゼンテーションを行ってもらいます。また、週1回の論文抄読会で15分以内に欧米の一流誌に載った原著論文を要約して発表する機会を設けており、論文を正確に読んで手際よく発表するトレーニングを積んでもらいます。学会発表にとどまらず、重要な症例は筆頭著者で英語論文の形でまとめるところまで指導しています。3年目以降は臨床研究に携わることも可能です。
当院から発信された臨床研究業績は「三井記念病院について-研究・教育活動」のサイトhttp://www.mitsuihosp.or.jp/profile/sonota/kenkyuu.htmlでご覧いただけます。