研修医インタビュー 内科(プログラムB:6年目) 岸 智医師 2004年入職
これからますますその役割が重要視される家庭医。じっくり、着実に理想の実現に向かって進んでいきたい。
三井記念病院臨床研修医の第一期生として入職した岸医師。2年間の初期研修、3年間の後期研修を終え、6年目からは迷うことなく専門研修に進みました。国内はもとより世界で活躍する人材を数多く輩出しているこの環境で、医師として、一人の人間としてさまざまな刺激を受けています。目標は、学生のころ描いた理想の家庭医を追究、実現すること、と話しています。
理想の家庭医を追究したい。その基盤を築くために三井記念病院を選びました

私が医学部の3年に在籍していたとき、授業や実習で僻地を中心とした地域医療の重要性に気づかされ、家庭医になろうと進路を決め、学生生活を送っていました。その後、米国のジョージア州へ交換留学生として訪れた際、その地で家庭医の重要性をさらに深く知ることになり、志望動機は強固なものになりました。
学生時代から地域医療に携わる医師を目指していましたので、内科全般の経験が積め、医師としての力がつけられる病院を探しました。ちょうど私が医学部を卒業すると同時に新臨床研修制度がスタートするにあたり三井記念病院でも研修医の募集が行われていることを知りました。実績を持った先輩医師の方々がさまざまな医療分野で活躍している当院でなら、豊富な臨床経験と高度な医療技術、さらに尊敬できる先輩医師の方々からの指導と刺激が受けられるものと考え、臨床研修医として働くことを決めました。
医師としての技量の向上と、全人的な成長が果たされます

当院の研修プログラムは、外科中心、内科中心、産婦人科または泌尿器科中心、3つのプログラムから選択することができます。私は内科中心のプログラムを選んだわけですが、2年間は内科を中心にローテーションしながらも、外科、産婦人科、救急診療などの診療科目を総合的に研修し、プライマリケアについても幅広く学んできました。内科についていえば、当院は混合病棟ということもあり、1つの臓器に拘わらず様々な症例を経験することができました。
そして、3年目に内科認定医の資格を取得し、より専門性を深めたシニアレジデントプログラムにステップアップします。大学病院での研修を選んだ友人に話を聞くと、2年間では思うように臨床経験も積めず、専門性も深められず、次のステージにスムーズにステップアップできないケースもあるようです。しかし、当院ではここで経験が積めるだけでなく、他の病院との協力も密で、短期間に医師としての技量だけでなく、全人的な成長が果たされます。
現在、シニアレジデントプログラムを終了し、専門研修であるスペシャルレジデントへと進んでいます。他の病院に移るとか、大学病院に入るという選択肢もあったわけですが、総合的に評価すると、当院が「家庭医になる」という私の希望を叶えるのに最適の環境を提供してくれると判断して、ここでさらに研鑽を積む道を選択しました。
循環器と糖尿病に一貫して取り組み、希望どおりにステップアップ

専門性を高めるということでいえば、私の場合5年目までは循環器を、スペシャルレジデントに進んだ6年目からは糖尿病に取り組んでいます。なぜ糖尿病に取り組むようになったかというと、多くの症例にあたってみると、糖尿病が原因となって引き起こされているケースが極めて多く、予防医学という観点からもぜひ取り組んでみたいと思ったからです。
糖尿病にかかわらず循環器の分野でも、私が接した先輩の医師の皆さんから受ける刺激は大変大きく、また世界で活躍されている当院出身の先輩も数多くいらして、励みになります。医療の世界は特に経験しないと得られないことが多く、優秀な先輩に恵まれているのと同時に、診断と診療のトータルな対応ができるようになり、医師として成長するには格好の場所です。私の場合、3年目から循環器と糖尿病に一貫して取り組んでみたいと考えていたので、希望どおりのステップアップができました。
志の高い人には大きく成長するチャンスに満ちた病院です
研修医は研修期間中、指導医について学ぶのですが、私の指導医が素晴らしい方で、診断や治療だけでなく学問としての医学の魅力にも目を開かせてくださいました。また研究材料となる学問的な症例を多く経験することができ、これらの症例を研究し、積極的に学会に発表していくことも自分自身の課題と捉えています。当院では臨床に基づいた研究成果を発表するチャンスにも恵まれた環境にあるといえます。
学生の皆さんへのアドバイスとして、自分が進もうとする領域の専門性が高いところで研修されるのが良いと思います。何故かというとゼネラルな知識と技量を身につけることも大切ですが、専門性が深く探求できることでさらに広い視野が磨かれるという好循環が期待できるからです。
それと、現代の医療はチームワークが非常に重要になってきます。私自身は学生時代アメフトをやっていました。もちろん勉強が大事であることはいうまでもありませんが、スポーツを通じて体力と精神力、それと何よりもチームワークを大切にする姿勢が身につきます。
研修プログラムは、それぞれの病院ごとに特徴がありますが、自分で問題を発見して、診断して、解決するのは自分の力です。当院は個々の力を高められる病院だといえます。志の高い人には大きく成長するチャンスに満ちた病院ではないでしょうか。
私は、専門性の高い研究にも魅力を感じますが、将来は地域医療に貢献したいという意志を持っていますので、この道を進みたいと思っています。