はじめに
外科医をめざす医学生諸君へ
オールラウンドプレイヤーになりませんか?
三井記念病院では外科レジデントプログラム制度を始めて35年間ずっと目指してきた目的があります。
それは最も若いオールラウンドプレイヤーの外科医を生み出すことであります。
ほとんどの検査を独力で行い、内科的疾患を抱える患者さんの周術期の管理をし、中等度の手術は術者として執刀可能で、虫垂炎・鼠径ヘルニア・気胸の手術では若い医師を指導することができ、専門家が行なう高度の手術が理解可能で、時には粋なジョークを披露できる外科医を作り出すことです。
「この町にあの外科医がいて良かった」と周りの人達から言ってもらえる医師を作ることであります。
例えば胃・大腸の内視鏡検査や腹部・心臓超音波検査を行い、糖尿病や高血圧の管理をし、手術の後、気管支ファイバースコープで痰を除去でき、カテコールアミンをうまく使える外科医が身近にいたらどんなに安心でしょう。
この5年間の基礎訓練を積んだうえで自分の目指す消化器や呼吸器,循環器,乳腺などの専門分野の勉強をするのが最も有効と考えます。
三井記念病院外科レジデントプログラムの卒業生は約130名余りですが大学教授が既に9名誕生しており、がんセンターをはじめとする基幹病院の部長に30名が就いています。
限られた時間で、これだけの知識や技術を習得するため研修は厳しいことを覚悟しておいてください。しかしこの厳しさを修了した暁には職業人としての誇りが生まれます。一緒に勉強して地の塩となるような外科医を目指そうではありませんか。
消化器外科部長 坂本 昌義